寒い日が続きますが、少し日の長さも感じられるようになりました。
生まれ育った鶴見の老舗の喫茶店さんが49年の幕を閉じ、都内の名店もまもなく40年の幕引きとなるとのこと。昭和生まれの私には悲しい出来事が続いております。
さて、今月印象に残るワインは、ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ クロ・ド・ラ・ウセ17`です。昭和の昔ながらの酒屋さんに置かれていたであろうワイン。
シュールリーと熟成による味わいの厚みが、得も言われぬ一本だと個人的には思います。強過ぎず、弱過ぎず、個性的過ぎず、特徴がないわけでもない。
寒い夜、豊かな時代に思いを馳せながら、静かに味わいたい。
店主
**ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ(Muscadet Sèvre et Maine)**は、フランス・ロワール地方のナント周辺で生産される白ワインのAOC(原産地呼称)です。
特徴
- ブドウ品種:ミュスカデ(Muscadet)と呼ばれる**ムロン・ド・ブルゴーニュ(Melon de Bourgogne)**を100%使用
- 味わい:軽やかでフレッシュな酸味と、ミネラル感のある爽やかな味わいが特徴
- 製法:「シュール・リー(Sur Lie)」という製法が有名で、ワインを酵母の澱(おり)と一緒に熟成させることで、コクと複雑な風味を加える
産地
ナント近郊のセーヴル川とメーヌ川の流域に広がるAOC。ロワール地方の中でも特に冷涼な海洋性気候の影響を受けるため、さっぱりとしたワインが造られる。
ペアリング(相性の良い料理)
- 牡蠣や貝類、白身魚(フレッシュな酸が魚介類と相性抜群)
- 寿司や刺身(和食との相性も良い)
- ヤギのチーズ(ロワール地方のチーズとよく合う)
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌは、コストパフォーマンスの高い爽やかな白ワインとして人気があります。海鮮料理と一緒に楽しむのがおすすめです!